今回は、FXの取引時間に関して取引の傾向とその狙い目をご説明しましょう。
FX取引、為替市場というのは24時間動いています。
我々日本人が寝ている時間にも、地球の反対側の人達は起きていて、FX取引を続けているからです。
しかし、眠る事がないFX市場でも、時間帯のタイミングによる為替動向の変化は存在します。
簡単なのは「経済指標」の発表時、特にアメリカの経済指標発表時には、米ドルじゃない通貨ペアも何かしらの反応を起こしますね。
そうした、決まった大きなイベント以外にもFX市場では、チャートの動きが変化を起こす、または起こしやすい「時間帯」が存在します。
今回は、そうした取引時間の傾向の狙い目について紹介します。
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目次
さすがに土日は休日である為、各国のFX市場は閉場しています。
再び取引が開始されるのは、月曜の朝9時
この一週間のスタートである、月曜日で日本市場がOPENした直後には、大きな価格変動が発生しやすい傾向にあります。
特に次の条件にあてはまる場合には、注意が必要です。
前回記事でご説明した、チャートの「窓」。
実はこれ専門のトレーダーが居るという程、狙い目な変化なんです。
「窓」は大きければ大きい程に成立する可能性が高いですね。
各国通貨ペアを確認し、大きな「窓」が開いているペアを狙いましょう。
一番確実なのは、「窓」を限定的のトレンドと考え、「フィボナッチ」を使用して上限を予想する事でしょう。
フィボナッチに関する記事は、用語の意味の解説からその使い方まで以下の記事で解説しています。知っている方も是非確認してみてください!
⇒フィボナッチリトレースメントの引き方と手法解説!デメリットは?
窓から一番近い「高値」と窓の最下値を「安値」として「フィボナッチ」を引き、50%を指値と考えるのがベターです。
理論通りにいかない事もありますので、複数の理論からトレードに臨む事をおすすめします。以下ではパラボリック等を用いて理論通り動かない時の対処法を紹介していますので抑えておいてくださいね。
・FXパラボリック手法!パラメータ―設定値とmacdの使い方も!
ただし、「窓」が大きい程に値動きも大きいのでスプレッドも高めに設定されやすいです。
その為、利益がスプレッドに食われてしまう場合もあります。
この場合、開場直後に「トレンドに乗り遅れた人達」がドッと損切りに動き、それに関連して、先週とは反対方向のトレンドが発生しやすい傾向にあります。
一週間の始めである月曜日は、他の曜日とは少し違った変動をする傾向があります。
FXを含む経済活動は、月曜に計画を立案して金曜までに区切りをつけるという動きをします。
その為、一週間の内で最高値(最安値)を月曜または金曜につける動きが見られますね。
月曜の市場が開くギリギリで仕掛ける人達が多数いる様に、金曜日の深夜からFX市場の閉場時間ギリギリまで戦う人達が居ます。
やはり、綺麗に仕事を片付けて一週間を終了したいと思っての動きも、サラリーマンではあるかもしれませんね。
実は、一週間を終えて徐々に取引を手控えしていくこの時間帯も、比較的0時からトレンドが発生する場合があります。
生活の基軸である「暦」は、つい絶対的な物と考えがちです。
しかし、日本が祝日でお休みでも、EU圏やアメリカは「平日」なのでFX取引が可能ですね。
当然、逆に日本は平日で外国は祝日である場合もあります。
その日が海外では祝日なのか確認するには、FX会社からのメール連絡などで可能ですので安心です。
日本の祝日の場合、日本の銀行や大手証券会社が休みなので、価格変動が少ない場合と大きく変動する場合と両極端になる傾向がありますね。
特に影響が大きく、重要度が高いアメリカの経済指標発表が重なる場合には、発表後に大きく変動が発生します。
アメリカドルと円の通貨ペアは、一般的に「ドル円」と呼ばれます。
「ドル円」ペアは日本人にとって一番身近な通貨である「米ドル」と円の組み合わせです。
また、FX初心者にとって簡単である一番の要因は、「値動きが小さいから」です 。
アメリカドルと円は世界を代表する通貨となっており、世界の取引総量は「ユーロとドル」に続き第2位の通貨ペアだといわれています。
そのため、一部の投資家の動向だけでは全体の値動きに影響を大きく与えることが難しいのです。
そうした理由で、アメリカドルと日本円の通貨ペアでの取引は、FX初心者にとって取り掛かりやすい組み合わせだといえるのです。
ユーロは1カ国だけで使われている通貨ではなく、欧州ユーロ加盟国共通の通貨です。
そのため、ユーロ加盟国1国の経済状態を受けて値動きするというより、 1国の経済状態が他のユーロ加盟国に影響すると考えられる場合に値動きする傾向にあります 。
また、ユーロはポンドと同様、値動きが激しい通貨としても有名で、特に短期的なトレードで利益を狙う場合に人気のある通貨です。
そのため、初心者向けの 通貨とはいえませんが、大きなトレンドの発生時に一方的な動きを見せることがあるのもユーロの特徴です。
ポンドは、欧州に属しつつ独自の通貨が流通しているイギリスの通貨です。
ポンドの特徴はユーロ同様、値動きの激しい傾向にあります。
かつて基軸通貨であったポンドは、投機通貨として有名な通貨で、短期間の間に激しい値動きを見せます。
そのため初めて取引をする方は十分に注意してくださいね。
やはりおすすめは「ドル円」の組み合わせといえるでしょう。
すでに説明したように値動きが小さいために、大きな損をしてしまう可能性が低いといえるからです。
しかし逆に、値動きが小さいため、どうしても短期間の取引では大きな利益を上げる事が難しくなります。
タイミングを見計らって、考えながらじっくりと取引に臨むことが大切になります。
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さて、では平均的な1日での変化が起こる時間とはどんなときなんでしょうか?
多くの人々の生活サイクルが反映され、FX市場には潮の満ち引きに似た動きが見受けられる場合が多々あるんです。
ここからは筆者の経験から得られた、1日分のチャート動向をご紹介しておきましょう。
■■■注意■■■
ここから先の内容に関しては、筆者の経験による情報が大半です。
その為、同様な手法を実施しても利益が得られない、または損失を被る場合があります。
FXの運用は、全て自己責任です。
その点を理解した上で、読み進めていってください。
日本市場の開場し、取引が始まるのは朝9時です。
大手証券会社や銀行がOPENし、営業を始める10時前後である為に値動きが活発化するのはこの時間帯です。
この時に「米ドル/日本円(USD/JPY)」と関連通貨ペアでは、この時間帯から正午までの限定的なトレンドが形成される事が多いです。
この時間帯では、先の午前中に形成していたトレンドが反転する場合が多いです。
日本市場では、午前中に保有していた注文を決済して昼休みに入る人達が多いからでしょうね。
上図でも、B印範囲内で大きな下降が発生し、C印までトレンドが形成されています。
「12時~14時」でレンジ相場または動向が薄い場合でも、ロンドン市場がOPENするこの時間帯になるとしっかりとしたトレンドが形成される事が多いですね。
この時間帯で、いかに市場のトレンド方向を読み解いて波に乗れるかが重要です。
アメリカの重要度が高い経済指標が発表される場合、20時位から限定的で急速に変化するトレンドが発生する傾向にあります。
特に経済紙指標予測でハッキリとプラスの予想が出でいる場合などは、トレーダー達の期待感を表す様に急激なトレンドが形成される場合があります。
こういった経済情報を基に予測を立てる手法をファンダメンタルズ分析と呼び、チャートの動きやツールを使用して予測を立てる方法をテクニカル分析と呼びます。
ほとんどの方が寝ているので、私もほとんどは取引した事はありません。
しかし、チャートを見ていると外国勢が優位に立つからでしょうか、トレンドが反転したり、大きなレンジ相場となる場合が多数見受けられます。
ただし、私と同じで大体の人は寝ていると思います。
寝る前に注文に対して「指値」「逆指値」を指定しておくことをおすすめします。
ただし、寝ている時は市場の変化に対応出来ないので、必ず「指値」に到達するという確信がある時、または「逆指値」になっても諦められる場合だけにしておくのが良いです。
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動画では「時間」から見たFX、勝ちやすい時間帯を説明した動画をご紹介します。下のサイトでチェックしてみてください!
「FXで勝ちやすい時間帯とは【FX為替チャート】」
今回の話は全てが毎回あてはまる訳ではありません。
しかし、こうした時間による決まった変化に関しても注目する事で、勝率はグッとあがるでしょう。
FXはついつい独りで画面に表示されたチャートと「にらめっこ」しがちです。
ですが、その先には無数の取引している人が存在し、同様な生活サイクルをして生活しているのです。
その為、こうしたチャートにもそれが反映されていても、何ら不思議ではありません。
トレードをしていて、気が付いた時にはカレンダーなどを確認してみるのも良いですね。
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