今回はFXで成果を上げるためのシンプルな手法をお伝えします。
数学・統計学を究めた株価の予想や、古くは江戸時代で使われた米値の予想法までFXでは、様々な手法が存在します。
最近では過去のチャート履歴から近似値を当てはめて、チャートの先を予測するツールもあります。
しかし、そうした「選択肢の多さ」は「選択回避の法則(※注)」を呼び起こして、最も効果的で自分のフィーリングと合致した手法を選択、または見出す事の妨げになりかねません。
※注・・・「選択回避の法則」
選択肢が多いと、逆に選択・決定が出来なくなるという心理効果。
アメリカの行動経済学者であるエルダー・シャフィール博士が行動経済心理学から提唱した法則を指します。
ただ、先人の理論や経験則は知るべき大切な情報です。
今回は、そうした無数にある手法の中でも、私が利用しているシンプルな方法をご紹介しましょう。
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目次
極論で物を申せば、FXは所詮、「ノルか?ソルか?」「big&small」であり、シンプルで定められた手順を通して答えを出せればよいのではと考えています。
ですがFXを行う前に、基本中の基本であるこれから伝える確認事項は確実に実施しましょう。
一方向へ価格が推移するトレンドに沿ってトレードを行うのは基本中の基本です。
世の中には「逆張り」という手法もありますが、あれはリスクの高い方法。
特定条件を満たさない以外ではリスキーな方法ですね。
図は一度に複数の通貨ペアが確認出来るヤフーファイナンスのチャート一覧。
このヤフーファイナンスのチャート一覧は、複数の通貨ペアを同時に確認する事でトレンドを探索しやすくておすすめです。
図の中でもピンクで囲った通過ペアにはトレンドが確認出来ますね。
トレンドは時間が経てば停滞・反転する可能性が高くなって行きます。
「60分足」からチャートの傾向を確認し、「1分足」までを確認すればトレンドの動向が見えることが多いです。
上図3枚は「米ドル/日本円」の時間足チャートです。
同じ通貨ペアでも時間足が違うだけでトレンド方向の見た目はガラリッと違って見えますよね。
単純にチャートの流れだけを見ても、「60分足」ではダウントレンド傾向だが、「5分足」ではアップトレンドに見えます。
短時間トレードならば、「買い注文」、長時間トレードでは「売り注文」が良い事が分かるわけです。
つい私も忘れてしまいますが、不思議な事に過去のチャートでレンジ相場になった価格帯は、再び到達した時に停滞する(レンジ相場)場合が多く見受けられます。
レンジ相場になった時はトレンドの反転が発生しやすく、またトレード中ならば決済するか選択・決定する時期ですね。
先ほどの「米ドル/日本円」を30分足で確認した時のチャートです。
黄色の帯がレジスタンス、チャート下部にある赤色の帯がサポートラインである事が確認出来ます。
この場合だと、30分足より小さい時間足でのトレードは、この上下仕切られた範囲でトレードするのが望ましいという事になります。
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上記の①~③項目を確認して、トレードを実施する通貨ペアを確認してから、私がメインに行っている手法は下記の通りです。
A.「単純移動平均」を観察して「その先」を予想する。
B.「ボリンジャーバンド」を観察して反転時期を予想する。
これらをA,B,その他を組み合わせて傾向を確認、または単品で確認してトレードを開始することをメインにしています。
今回はその中でも「A.「単純移動平均」を観察して「その先」を予想する。」の詳細をご紹介しましょう。
「単純移動平均」とは、FXでは最初に覚えるテクニカル分析でしょう。
互いの平均線が交差する「ゴールデンクロス」「デッドクロス」を確認することで、チャートに発生するトレンドの反転を確認する事が出来る手法です。
過去にゴールデンクロス、デッドクロスについてその手法をまとめたものを以下のサイトで詳しく紹介しています。もしご興味があれば参考にしていただければと思います。
「ゴールデンクロス」ならばアップトレンド、「デッドクロス」ならばダウントレンドの発生を示します。
今回は、これを用いたシンプルな手法を説明します。
たとえば、先ほどの「米ドル/日本円」で実践してみましょう。
図は「米ドル/日本円」の「10分足」です。
この時、「単純移動平均線」を適用すると、下図の通りになります。
ゴールデンクロスが確認でき、トレンドはアップトレンド→「買い注文」です。
しかし、「指値」をいくらに設定すれば良いかはわかりません。
しかし、「平均線」の「その先を」想定する事と先の③項の「サポート&レジスタンスを確認」から、大体の予測を立てることが出来ます。
レジスタンスと予想した移動平均線(点線)から、現在値は上限いっぱいである事がわかります。
この場合のトレードは「売り注文」で「指値」はサポート値付近に設定します。
「逆指値」についても同時に設定しましょう。その時の保有資金力にもよりますが、指値と同価格を設定するのがよいでしょう。
結果として下図のようにダウントレンドに入りましたが、8時間経過後でも指値まで到達しなかった為に成行で決済しました。
この方法では、決済に時間がかかると価格の潮流に変化が発生しやすくなる為、ある程度の時間が経過しても指値に到達しなかったら成行決済する事が良策です。
次に見てみるチャートは、下図の様な大きなトレンドが発生している時にも移動平均線を予測する事で、大体の「指値」を設定する事が出来る典型的な例です。
この通貨ペアは「ユーロ/米ドル」。
先ほどの移動平均線の予想を参考に「1.11610」(ピンクの点線)を指値と予想しました。
予想を行った「ユーロ/米ドル」は、途中で大きく値を下げた結果となりました。
この様に「単純移動平均線」を用いれば、レンジ相場などの特定条件下での「逆張り」を予想することが可能です。
また「単純移動平均線」単体でも、その交差する位置を予測する事でシンプルにチャート予想が出来ます。
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最初に説明した「選択回避の法則」では、「現状維持の法則」という法則もあります。
これは選択肢が多くなると、いつもと同じものを選んでしまう、という心理効果です。
FXでも失敗が続かなければ、ついこうした「現状維持」をとりがちになります。
テクニカル分析を重視してシンプルにトレードを行える事は手軽さが良い反面、「英国EU離脱」や「石油価格の影響」など世界経済での大きなニュースによってチャートが大きく乱れる場合もあります。
初心者が陥りやすい「コツコツ儲けてドカンッと失う」現象もこうしたテクニカル偏重が原因のひとつかも知れませんね。
私は普段からテクニカル分析を使用する手法と、ファンダメンタル分析を使用する手法を併用して取引するのをおすすめします。
中でも両建てはテクニカル、ファンダメンタルどちらでも活用できるので、以下のリンクから詳細をチェックしておきましょう!
・FX両建てで勝てる手法公開!必勝法に近づけるテクニックとは?
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