今回は「スワップポイント」について、その基本とスワップのポイントでゆとりのある生活ができるかどうか検証します。
実際の運用方法でお得な通貨ペアはなんでしょうか?
FXは税金対策としてもお得な方法でしょうか?
FXというと、「買う」「売る」の選択肢から適切な方を選び、利益をあげる投資法というのが一般的な認識だと思います。
前記事でも少し説明しましたが、FXにはそれ以外に「スワップポイント」と呼ばれる金利が発生する場合があります。
今回は「スワップポイント」について、その基本から実際の運用方法までを初心者に解りやすくご説明していきたいと思います。
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目次
以前にも説明しましたが、金利が高い国と低い国の通貨ペアを所持する事で発生する金利差益が「スワップポイント」です。
前回の記事はこちら!
金利差益は、
「低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買う」
ことでプラスのポイントが発生します。
前回記事でも例をあげましたが、下図に示す「米ドル/円」のポイントで細かくご説明しましょう。
この時、100万円相当のポジションを保有していた場合
100万円×金利1.5% = ¥15,000
1年で¥15,000の配当
¥15,000÷365日=¥41
これにより、毎日¥41のスワップポイントが配当されますが、更にレバレッジが作用して最大25倍の利益にすることもできます。
Max25倍とすると、¥41×25倍=¥1,025
プラスならば毎日配当が受けられますが、国の組み合わせが逆になっている場合は「マイナス」となります。
「低金利の通貨を買って、高金利の通貨で売る」
…この場合はあなたがスワップポイントを支払わなくてはなりませんから注意が必要です。
実はこのスワップポイントの支給額は、FX会社ごとに若干の相違があるんです。
表の金額は1万通貨単位(米ドルで1万ドル分)を所持してスワップポイントで得られる一日の金額を表しています。
FX会社によってこうした相違が発生するのは、金主である金融機関が異なる事と、FX会社が手数料としてピンハネしている為ですね。
前記事でもFXと税金に関して全体的な説明をしましたが、今回のスワップポイントに税金はかかるのでしょうか?
「金利」と考えると、銀行の利息を思い出します。
でも、銀行の利息と税金に因果関係を感じる人は少ないですよね。
しかもスワップポイントの場合、口座から現金化しない限り「存在しないお金」です。
そう考えると税金はかからない様に感じるでしょうが、実は「スワップポイント」に対して課税するかしないかは各FX会社によって違います。
FXでは、「評価損益」「スワップポイント」「決済損益」と3つの項目があります。
「評価損益」は今現在、決済していないポジションから生み出されている損益を表します。
「1$=¥120」から「1$=¥123」で売買した場合、その利益は±3円になりますが、この3円を決済する前が「評価損益」です。
「スワップポイント」は、先に説明をしたので省きます。
「決済損益」は、「評価損益」を決済して口座へ振り込まれた金額を指します。
「1$=¥120」から「1$=¥123」で決済し、口座へ振り込まれた3円は「決済損益」です。
また、その時に3円と同時に口座へ振り込まれる「スワップポイント」も「決済損益」になります。
「評価損益」「スワップポイント」、現金化していない損益を「未実現損益」と呼びます。
ポジションしている限り自分で自由に出来ないお金ですから、「未実現」なのですね。
こうして考えると、決済損益は実際にお金として扱えるのですから課税対象になるのは理解出来ると思います。
しかし、決済を行う前のお金、「評価損益」と「スワップポイント」は、自分のお金であってそうでは無い微妙な位置にいます。
この「未実現差益」の取り扱いがFX会社ごとに違います。
「評価損益」は決済するまで金額は確定しませんから、税金を課すことが出来ません。
ですから、決済する前ならば何億円所持していようが非課税です。
その代わり、明日は金額が目減りする可能性もありますけどね…。
「スワップポイント」は「評価損益」と少し違い、発生すると必ず受け取る事が出来ます。
すなわち、受け取れる金額は確定している訳です。
こうした事から「スワップポイント」は未確定でも課税対象として申請しているFX会社もあります。
FX会社によって対応が異なるので、スワップポイントで得をしたいと考える場合は、未実現損益は非課税としている会社を選択しなくてはなりません。
ちなみに課税控除金額は、基本的にサラリーマンならば1年間で20万円以下(年収2,000万以下)、学生や主婦であるならば、38万円まで非課税です。
例えば、年収450万円のサラリーマンが、副業(警備員)として年収50万円を得ていたとします。
この場合の課税金額は
課税金額=(450万円+50万円)×20%-控除額(42万7,500円)=57万2,500円
本業で450万円、FXで50万円とした場合。
本業とFXでは別々に課税されます。
本業の課税金額=450万円×20%-控除額(42万7,500円)=42万2,500円
FXの課税金額=50万円×20%=10万円
課税合計=42万2,500円+10万円=52万2,500円
普通に働いた時と比較すると、5万円の差が出ています。
年収50万円ということは、月収約4万2千円ですから、1ヶ月分も差額が発生していることになるんですね。
更にFXでは、経費を計上・申請する事ができるわけです。
ネット回線代や実用書など…FXを行うために必要な費用を免税として申請可能です。
経費として証明可能であるならば、電気代ですら経費として申請可能ですよ。
申請が却下されても罰則はありませんから、証明できる試算や書類を確定申告時に提出しましょう。
節税対策としてFXが極めて効率的なのがこれでご理解いただけましたか。
FXでの利益は実働時間と比例しないという事もメリットのひとつですよね。
運用次第で短い時間で大きな利益をあげる事も可能です。
FXが副業として一番のメリットは家で稼げる事ですね。
外出時でもタブレットやスマホがあれば、短時間の空き時間でも取引可能です。
さて、最後はスワップポイントを用いたFX運用例をご覧いただきましょう。
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パートの方がほぼフルタイムで働いて手に入れられる金額、
『月9万円』
をFXのスワップポイントでまかなうには、どんな事が必要なのか考えてみましょう。
月収9万円とすると、1年間には108万円の収入が必要という事になります。
年収が先に説明した38万円以上となってしまうので、合計金額に20%が課税されます。
それを考えると108万円以上を得る為には、140万円程度が必要となります。
140万円時の課税金額は28万円ですから、140万円-28万円=112万円が実収入です。
稼働日を週に平日5日間で月間で4週間とします。
4週間×5日=稼働日20日
一か月での稼働日を20日と設定します。
先にあげた年収112万円だと、1日に稼がなくてはいけない金額は、
112万円÷12ヶ月÷稼働日20日=4,666円/1日
で約4,700円になります。
必要な金額が設定出来たら、次は投資するべき通貨ペアの選択です。
現在(2016年1月)で最も金利が良い通貨ペアは「トルコリラ」(金利=118円/日,1万トルコリラ)。
スワップポイントだけを考えて、評価差益をゼロと想定した場合。
金利と年収112万円から逆算して、スワップポイント=4,700円/日を実現できる資金量を算出します。
「1トルコリラ=¥38.5」ですから、1万トルコリラは38万5,371円
38万円で1日118円のスワップポイントですから、118円÷38万円=47,000円÷0.00031=151,612,903
必要資金量は1億5千万になってしまいますが、レバレッジ25倍と仮定すると
151,612,903.226÷25倍=6,064,516
約6百万円が必要な資金量ということになります。
6百万円もの資金をFXへ投資するには少しリスクが高いですよね。
今はFXで得られる恩恵の最大値で計算してみましたが、もう少し現実的な金額でシミュレートしてみましょう。
原資200万あれば、ある程度ゆとりのあるFX運用ができるといわれています。
その場合のスワップポイントを算出してみましょう。
レバレッジ25倍もハイリスクですから、2倍として計算し直します。
38万円=118円/1日のスワップポイントですから、200万円では621円/日のスワップポイントになります。
先ほどの1年間=12ヶ月×20日から、1年のスワップポイントは14万9千円です。
これでも年間の利回りとしてはな、な、な、なんと13%となり、外貨貯金の年利4%の2倍以上です。
これだけの金利を得られる投資先は他には無いといえますね。
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今回の動画では、基本的なスワップポイントの運用から少し進んだ方法「スワップポイント アービトラージ」をご紹介します。
「利益獲得率100%のFXアービトラージ手法紹介」
スワップポイントで収益をあげる方法は、銀行の外貨預金とほぼ同じです。
ですが、FXでは毎日配当が発生しますし、利息としても外貨預金と比較すると場合によっては2倍以上と大きな金額になります。
しかし、忘れてはいけないのが「元本保証」ではないこと。
突然起こる天災や経済的アクシデントで原資が目減りしてしまう可能性がある事には注意しなくてはなりません。
その点を考え、選択して投資・運用を行ってくださいね。
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