FXを始めたい、またはこれから始めようとしている人が最初悩む問題は
「一体、いくらの投資資金を準備すれば良いのか?」…だと思います。
普通の会社勤めと違い、FXは働いただけ給料が支払われるという事はありません。
努力しても為替市場のトレンドに乗れなければ損が発生します。
そう考えると、FXトレーダーは一般の会社社長と同じ「事業主」と考える事が出来ます。
ですので、様々な見方で相場を分析しながらポジションを持つようにトレードしていますね。
そうなるとなるべく少ない投資から始めて大きな利益が得たいと思うのが普通です。
今回はそうしたFXの資金はいくら必要なのか、初心者が1万円や10万円の資金額でも勝てるのか検証していきましょう。
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目次
正直な話、資金はあるに越したことはありません。。
ですが、我々が所有する資金は有限です。
そうなると、自分が投資へ流用可能な金額がFXトレードを行うのに充分な金額なのか、投資する前に判定したいと思うのが普通でしょう。
そこで今回は、FXにかかる費用から資金がいくら必要かを確認してみます。
(画像引用;http://yaruo.click/stagnation/)
ネットでは良く「FXで破産した人」に関する特集記事が面白おかしくまとめられています。
おそらくFXに対する恐怖心は、こうした敗残者の記事を見ているからですよね。
最もよく耳にするのが主婦の方の失敗談。以下のサイトではその原因と知っておいてほしい対処法をまとめています。主婦以外の方にも参考になりますのでご確認くださいね!
・FX初心者で失敗する主婦が多い理由は?リアル体験談まとめ!
こうして「大敗を喫した人」の共通点は、自己資金以上の投資を行った人達という事です。
●どこからか借金をして、それを投資資金にする。
●何かに別に利用する目的だった貯金を増やしたくて投資する。
こうした身の丈に合っていない投資を行うとリスクは高くなります。
FXや株などの投資を始めようと思う人は、自分が損をする事は考えていません。
ですが、投資する以上は「損失」は発生します。
例えばあなたが会社を創業しても「損失」は発生しますね。
図は会社経営における「損失」をあらわしたものです。
会社経営も投資のひとつであり、全ての投資には「損失」が付きまといます。
「損失」は避けられないものですから、それを考慮して資金額を設定しましょう。
その時にこの4項目を考えて投資金額を設定してみましょう。
損をした時に生活に影響がない金額
損をしても惜しくない金額
長く死蔵している貯金は無いか?
用途が定まらない貯金がないか?
資金は無理をして捻出しなくても良いのです。
先の項目から算出した投資金額が「1万円」でも「10万円」でもOKですよ。
そこから投資金額に見合った「FX会社」「取引スタイル」を選択すれば良いのです。
実はFX会社では、口座へ入金しなければならない金額である【初回入金額】
更には1回のトレードで使用する金額【最小取引通貨単位】を設定しています。
下表は各FX会社の【初回入金額】と【最小取引通貨単位】を示します。
【初回入金額】とは、口座を開設した直後に入金しなくてはならない金額です。
多くのFX会社では、「0円」からとしています。
しかし、「JFX」ならば1万円以上「DMM.com」ならば5万円以上と設定されています。
「とりあえず口座開設してみよう」と考えている人は、急に入金が必要となる場合があり注意が必要ですね。
【最小取引通貨単位】は、トレードを実施する時の最少取引金額を示します。
面倒なのがこの「通貨単位」が「日本円」ではなく、対象国の通貨で表される事です。
米ドルならば、1000通貨単位で1000ドル、1万通貨単位ならば1万ドルを表します。
当然、「1000通貨単位」の10倍が「1万通貨単位」ですから、より多くの資金が必要になる事がわかります。
そして、通貨単位額がアップするごとにリターンもリスクも大きくなります。
更には「レバレッジ」が加算される事で、取引可能な金額も決定されてしまいます。
実際の具体例でご紹介しましょう。
【「1ドル=100円」「レバレッジ25倍」時】
1)通貨単位が1000通貨単位の場合
1000通貨単位×100円=1トレードで10万円の取引
この時、「レバレッジ25倍」ですからトレードを行うのに必要な資金額は…
10万円÷25=4000円が必要
2)通貨単位が1万通貨単位の場合
1万通貨単位×100円=1トレードで100万円の取引
1000通貨単位の10倍ですから…
4万円が必要
この様に取引通貨単位によって、自己資金額も制限を受けます。
そして、ここでは【ロスカット】いわゆる損切に関しては考慮していません。
【ロスカット】を考えると、更に取引出来る範囲は狭くなります。
次は【ロスカット】からFXでいくら必要かを考えてみましょう。
最初に述べたようにFXにおいて損失は必ず発生します。
それを考慮して余裕のある資金を保持していないと最悪は即刻退場となります。
その損害が大きくならない様に抑制するのが【ロスカット】と呼ばれる仕組み。
ここでは単純に下式から「ロスカット」となる「必要証拠金」を割り出してみます。
例えば、「1ドル=90円」「取引通貨単位=1万通貨単位」とした場合
損失時の「レバレッジ」は最大25倍が作用しますから、
必要証拠金=90円×1万通貨単位÷レバレッジ25倍
必要証拠金=36,000円
「必要証拠金」が36,000円を下回ると「ロスカット」が発動して取引は強制決済されてしまいます。
これを回避するには、「為替価格が好転するのを天に願うか」「口座へ追加金を振り込む」かの2つしかありません。
この様にロスカットを回避するには、それなりの【余剰資金】が必要になります。
以上がFXで必要な経費や条件であり、これをクリア出来る資金量があれば良いという事になります。
ですが、資金が多くても良いという訳ではありません。
少ない資金でも投資計画をしっかりと計画すれば、FXでは利益があげられますよ。
次では自己資金額【1万円】と【10万円】をモデルケースとして話を進めてゆきましょう。
ちなみに資金に差がなくても勝つ人と負ける人は必ず存在します。以下のページでは勝つ人の思考法の「勝つか学ぶか」等を紹介していますので、チェックしてみて下さいね!
・FXで勝てないのは運や才能?負ける人はスキャルピングで逆転!
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今回、FX初心者が始めるのに安心してできる資金として、【1万円】と【10万円】をあげました。
多くの人が、最初にあげた「常識的な条件」である。
損をした時に生活に影響がない金額
損をしても惜しくない金額
長く死蔵している貯金は無いか?
用途が定まらない貯金がないか?
…にあてはまる金額である筈です。
当然、【1万円】と【10万円】では【10万円】の方が有利であり、利益が出しやすい可能性は高いです。
しかしそれは、あくまで可能性が高いという話であり、充分な投資計画が無ければ為替市場では生き残れません。
先に説明した各項目と【資金1万円】と【資金10万円】を照らし合わせ、投資計画の1例をご紹介
します。
【FX資金「1万円」の投資計画】
取引通貨単位が小さいFX会社を選択する。
または1000通貨単位でトレードを開始して、より確実なトレンドが発生している時を狙いトレードを実施する。
低レバレッジに設定して小規模なトレードを実施する。
「豪ドル」などの変動が少ない通貨ペアで、為替差益よりもスワップ金利を狙う。
スプレッドが小さいFX業者を選択する。
【FX資金「10万円」の投資計画】
スキャルピングの様な短期トレードならば、確実なトレンド時を狙う。
動向が読みやすいデイトレードなどが有利。
1万通貨単位より1000通貨単位のFX会社がベター。
以上の内容に加えてさらに補足するのであれば、以下の動画がおすすすめです。
初心者にとって大切なのは、幾らの自己資金を準備するか?よりも
負けていたら実生活に影響が出る金額を投資しない
意思決定を鈍らせるような額を投資しない
この2項目が重要ポイントです。
端的な言い方をすれば、FXでの確率は常に「2分の1」です。
ですが、その確率でも常勝無敗を続けるのは不可能な事は誰でも分かりますよね。
初心者ならば、まずは小額から始めて徐々にトレード・チャートに馴れる事が大切です。
いきなり大きな金額でトレードを仕掛ければ、メンタル的にも平常心が保てるか大きなストレスがかかります。
儲けが出れば良いですが、負ければ正常な判断を見失いトレードを乱発して損害が大きく膨らむ可能性もあります。
夢を持つことは良い事ですが、大きくドカンと当てるより、【小さな事からコツコツと…】という事が投資には大事だと考えて下さい。
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