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ウオン円レート推移を大胆予測!韓国事情と過去チャートの分析も!

目安時間:約 12分

 

2018年の最近は、すぐお隣の国である「韓国」が世界を色々と騒がせています。

 

朴 槿恵(パク・クネ)大統領の失脚から始まり、文在寅(ムンジェイン)新大統領が就任。

 

北朝鮮と米国の対立は、中国やロシアも巻き込んで混迷しています。

 

そうした政治的不安が多いと市場も大きく値動きし、FXでは格好の「獲物」といえます。

 

今回は、そんな韓国ウォン(KRW)についてその推移や今後の予測についてご説明します。

 

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●近くて遠い国「韓国」

 

つい数年前までは「韓流ブーム」が日本を席巻し、観光として韓国へ行く事も流行していました。

 

しかし現在は韓国旅行をする外国人も減少傾向にあります。

 

今現在の日本にとって韓国という国の印象は、「反日」の激しい印象が強いと思います。

 

それだけが理由ではありませんが、実は「韓国ウォン」を「商品・サービス」として取り扱う証券会社はアメリカドル・ユーロ・ポンド等に比べ非常に少ないのが現状です。

 

・住信SBIネット銀行

・IG証券

・SBI FXトレード

・SBI証券

 

この4社が「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」のトレードを扱っています。

 

実は2013年までは、各大手証券会社が取り扱うFX「くりっく365」では「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」が存在していました。

 

2017年現在では、「安定的な流動性の確保が困難になった」との理由で取引を廃止しています。

 

他のFX業者が取り扱わない理由としては、以下の要素があげられます。

 

・「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」の固定市場が存在しない。

 

元々がマイナー通貨である為、韓国ウォンと日本円を流通する市場が存在していません。

 

我々にとっては隣人であり、色々と話題を見聞きする国ですが、世界から見れば極東の小国だからです。

 

GDPの規模などから見れば、韓国は東京都とほぼ同等でしかありません。

 

その為、アフリカや香港等の経済に勢いのある国に比べ流動性が少なく為替相場を形成するにはやや力不足な通貨といえます。

 

・韓国経済が低迷している。

 

20世紀末に発生した「アジア通貨危機」の煽りを受け、韓国経済自体は非常に低迷しています。

 

世界各国にテレビやスマホを販売している「サムスン」など、景気が良い企業もあります。

 

しかし、そうした企業の利益はグループ内で循環され、韓国国内へ供給される量はごく少量です。

 

また、インフレが進行している為、「スワップポイント」もマイナスとなっています。

 

よって経済が安定して値動きが少ない時でも、貯蓄型のトレードを行う事も出来ません。

 

こうした理由によって、日本国内では韓国ウォンを進んで取り扱いたい企業が少ないのが実情なんですね。

 

ですが、ハイリスクであるがゆえにハイリターンである可能性が高い通貨ペアともいえます。

 

また、韓国国内が平穏であれば流動性の少なさから、諸外国の経済的影響を受けにくい安定した通貨ともいえます。

 

ちなみに中国人民元についてはFXの人民元レートを大胆予想!リスクと今後の見通しは?の記事で解説しています。アジア全体の動向を踏まえて取引するためにも合わせてチェックしてみてくださいね!

 

●「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」レートの2017年における推移

 

繰り返すようですが、ここ数年の韓国は話題に尽きません。

 

サムスンが販売しているスマホの「GALAXY7」が発火する事件が世界各国で発生した事も記憶に新しいと思います。

 

更にはサムスン経営陣のひとりも大統領の汚職事件で逮捕されました。サムスンと言えば韓国の経済界を牛耳る大財閥であり、日本の電子機器メーカーを世界から駆逐した大企業です。

 

そんな企業の不祥事ですから、韓国ウォンの動向にも大きな変化を与えた筈です。

 

図は2016年12月から2017年5月までの「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」です。

 

 

2017年4月中旬から5月にかけて大きなV字を形成しています。

 

本来ならば、大統領が交代して韓国国内は平穏な状態となって、「レンジ相場」または「円安」へと落ち着くはずでした。

 

しかし、北朝鮮情勢がミサイル試射や核実験などの不穏な動向を示していて、急速な「円高」傾向、アップトレンドを形成しています。

 

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●「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」レートの 2017年以前の過去における変化

 

 

図は2015年6月から2017年5月現在までの「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」です。

 

大きな時間足でチャートを見ると、2015年から2016年6月付近までダウントレンドを形成し、そこから反転してアップトレンドを形成しています。

 

円高傾向に転じた原因は、先ほどの「大統領不祥事」と「サムスン」が原因でしょう。

 

立て続けの不祥事によって韓国が信頼を失い、日本円を求める人が多くなった事が円高の原因です。

 

●「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」レートの これからの予測

 

2017年の「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」をテクニカル分析の見地から確認し、今後の推移を予測してみましょう。

 

 

「一目均衡表」で確認すると、チャート先端は上昇雲を大きく突き抜けています。

 

その値は、2017年2月および3月の「最高値」へ到達しています。

 

その最高値を「レジスタンス」と考えると、これからダウントレンドへ移行する可能性があります。

 

一目均衡表のシンプルな見方・使い方は以下のサイトを参考にしてくださいね。

 

 

次にボリンジャーバンドを適用してみましょう。

 

 

2017年5月のチャートラインは、完全にσ線へ寄り添っています。

 

このままを維持出来れば、もうすこしアップトレンドが継続しそうです。

 

ボリンジャーバンドについてテクニカル分析の方法については以下のサイトを参考にしてください。

 

 

しかし、チャートラインのアップトレンドは4月中頃から急速に上昇している為、雰囲気的にはそろそろ失速しそうです。

 

最近の韓国情勢から動向を予測してみましょう。

 

大統領の交代によって、韓国国内はとあえずの落ち着きを取り戻す事でしょう。

 

しかし、北朝鮮の挑発行動が活発化しています。

 

最近では盟友であった中国に対しても反発的発言を行い、北朝鮮の孤立は進行していると言えます。

 

ですが、北朝鮮の「太陽節」祝賀は終了し、対立の解決を見出す為に第三国で米国と交渉に入っています。

 

過去のやりとりから察するに、韓国の文在寅(ムンジェイン)新大統領の対話路線の戦略もあり、北朝鮮は経済支援を条件に挑発を止めると思われます。

 

そう考えると韓国情勢は安定化へ向けて動くと考えるのが良いでしょう。

 

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●総論

 

テクニカル分析からすると、2017年5月時点での「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」 の推移は、アップからダウントレンドへの転換点付近と考えられます。

 

韓国国内の情報から見たファンダメンタル分析でも、戦争危機は脱する傾向であり、南北情勢も一応の終息を迎えそうです。

 

その為、現在のアップトレンドは近々に終了し、ダウントレンドへと移行するでしょう。

 

しかし、韓国自体の問題が全て解決した訳では無く、2010年に発生した「延坪島(ヨンピョンとう)砲撃事件」の様な突発的アクシデントが発生する可能性は捨てきれません。

 

もし可能性があるとすれば、やはり核実験またはミサイルの試射を起因とした北朝鮮情勢による変化でしょう。

 

●韓国のニュースをより深く知りたいあなたへ

 

TVや新聞のニュースでも良く見聞きしますが、韓国のニュースは独自ネットで配信されています。

 

ネットツールの多くは独立サイトからの配信である為、韓国の経済状況や国内の近況を詳細に知る事が可能です。

 

以下に韓国を取り扱うニュースサイトをご紹介しておきます。

 

中央日報( http://japanese.joins.com/

韓国経済.com(http://kankoku-keizai.jp/

FX外国為替情報のKlug(クルーク)( http://klug-fx.jp/indexcal/

ライブドアニュース( http://news.livedoor.com/article/category/44/

 

「韓国ウォン/日本円(KRW/JPY)」 は取り扱いが少ない通貨ペアです。

 

しかし、不安定情勢による大きな値動きが期待できる通貨ペアともいえます。

 

余裕がある方は、トレードにチャレンジしてみるのも良いでしょう。

 

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