FX1000通貨で無限ナンピンなら負けない?欠点や可能性について!

sumnail

 

前回から引き続き「ナンピン」について特集しています。

 

「ナンピン」という手法、そしてその取引ルールと条件について前回記事でご紹介しました。

 

 

今回はネット上でよく見る手法「無限ナンピン」について検証してみましょう。

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「無限ナンピン」とは

 

「1000通貨単位で1円毎に「米ドル/日本円(USD/JPY)を買うと負ける可能性はない」

 

こうした考え方がFXトレーダーの一部で囁かれている様です。

 

これは通称「無限ナンピン」と呼ばれる手法です。

 

まずは下図で説明しましょう。

 

「1$=100円」を起点とし、「1$=95円」まで下落した後に100円まで上昇するチャートを仮定します。

 

 

この時に1円下がるごとに「買い注文」を仕掛けます。

 

すると、図の様に「注文1」から「注文5」までの「買い注文」が発生します。

 

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「1$=99円」で「注文1」を発注した後に価格が反転した場合、下図の通りに100円時の「決済1」で1円のプラスになります。

 

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今度は、「注文1」と「注文2」を発注して「注文2」から反転した場合。

 

「決済1」で「注文1」は0円で「注文2」は+1円、合計の収益は+1円です。

 

「決済2」に到達すると「注文1」は+1で「注文2」は+2円となります。

 

この時の最大利益は『3円』

 

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最終的に100円から95円間を上下した場合、「決済5」で最大15円の利益になります。

 

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100円から95円まで推移した時の「注文1」から「注文5」までの一覧表を示します。

 

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ちなみに「注文5」での「損益分岐点」は97円です。

 

一覧表を見てみると、各注文を追加する毎に「0」の位置が変化していくのが解ります。

 

「無限ナンピン」は「無限」と名がついていますが、実際はチャートの下落と共に「損益分岐点」を操作し、最初の注文よりも早い段階で利益を出す方法が「無限ナンピン」ですね。

 

「無限ナンピン」が注目を集めた理由は、「トラリピ」と呼ばれる手法と共に自動取引(システムトレード)で多用されている手法だからです。

 

最初の説明とシステムトレードで利用されていると聞くと、確実に勝てる必勝法の様にも感じます。

 

この「無限ナンピン」という手法は、「マーチンゲールの法則」という法則が基になっています。

 

「無限ナンピン」の元「マーチンゲールの法則」とは?

 

「マーチンゲールの法則」は、日本では「倍々法」「倍賭け法」と呼ばれ、ギャンブルで勝つために使われる「ベッティングシステム」という技術のひとつです。

 

手順は「無限ナンピン」と同じ、「常に前の賭け金の倍を賭ける」というものです。

 

この倍賭けをルーレットの勝負で勝つまで続けます。

 

ギャンブルのルーレットは、数字を当てるだけでなく、ボックスの色「赤」か「黒」を当てるだけの遊び方もありますね。

 

「赤」と「黒」の2通りしかありませんから、確率は1/2。

 

このギャンブルでの払い戻しは、賭け金の2倍です。

 

最初は1円を賭けたとすると…、次は2円、2円の次は4円…。

 

こうやって勝つまで賭け金を倍々にしてゆきます。

 

ここで8回目に勝ったとします。

 

最初の1回目を1円から始めて、8回目で勝ったとすると下表の通りになります。

 

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表で示した様に「損害金」より「配当金」が1円プラスとなります。

 

これをFXに当てはめると、「赤」と「黒」は「買い」「売り」となり、どちらか一方に倍々の注文を仕掛けていけば、常に勝ちが発生した時点で「配当金>損害」となって負ける事はありません。

 

この様に「マーチンゲールの法則」は、知識や思想がいらない方法です。

 

その為、FXでは「無限ナンピン」としてシステムトレードに利用されています。

 

しかし、あなたはこの方法に違和感を覚えませんか?

 

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「無限ナンピン」の欠点

 

為替の未来は誰にもわからない

 

一度下落や上昇を始めたら、それが何処まで何時まで継続するのかは、誰にも解りません。

 

「ナンピン」を仕掛けた後、利益が回収できるまで価格が戻るのか、逆にどれだけ乖離し続けるのかは解りませんね。

 

もしかしたら、一瞬でトレンドは反転してしまうかもしれません。

 

「無限ナンピン」は、常に一定のルールで一定のトレンドに発注を続ける方法です。

 

そんな大量の資金を一般の副業トレーダーが所有しているのか疑問ですね。

 

スワップ金利の存在

 

「ナンピン」は、先に述べた様に「長期戦」を覚悟しなくてはなりません。

 

「米ドル/日本円」にスワップ金利はありませんが、他通貨ペアの場合で金利差が逆転した場合にはマイナス金利になる場合もあります。

 

もしそうなると、微々たる金額ですが支払いが発生してしまいます。

 

マイナスがあるという事は、発注金額にプラスアルファした価格で決済しないと利益になりません。

 

時間が経つごとに損切りが出来なくなる

 

価格が乖離して行く毎に発注を続けますから、ドンドンと掛け金は増大して行きます。

 

価格が思い通りに推移して生還できれば良いのですが、資金も無くなって「損切り」しようとする時に損害金額を見て決済出来るでしょうか?

 

また、損切りルールを取り決めて価格がそこへ到達してしまった場合、果たして「損切り」出来るでしょうか?

 

こうした、『目に見える損害を避けたい為、見えない大きなリスクを選択してしまう』事は人間に良くある事だと、「プロスペクト理論」という理論が立証しています。

 

困難や損害を回避したい気持ちは誰にでもあります。しかしFXトレードでは、それをあえて選択する事で大きな損害を回避する精神力が必要です。

 

「ナンピン」は時間とお金を使う手法です。

 

発注数が増えれば増える程、時間と資金を利用しなくてはなりません。

 

「無限ナンピン」となれば、価格が反転するまで仕掛けなくてはならないのですから、副業トレーダーや一般のトレーダーには荷が重い手法ですね。

 

「ナンピン」の可能性

 

「無限ナンピン」が成立するのは、あくまで資金力があるトレーダーに限られるでしょう。

 

他人のお金を運用している証券会社でも資金量から仕掛ける事は可能かもしれませんが、リスクや顧客への配当金の支払いを考えると、「無限ナンピン」は選択しないでしょう。

 

しかし、「ナンピン」という手法自体が悪いとは言えません。

 

今回のデメリットと逆の条件づけをすれば、「ナンピン」でも利益が望める可能性はあると言えます。

 

・安易な思い付きで「ナンピン」を仕掛けない
・長期戦を覚悟する
・資金量を管理する
・引き際を決めて厳守する
・スワップ金利がプラス金利の通貨ペアを利用する

 

こうしてリストアップすると、やはり前回同様な条件でしか「ナンピン」という手法は成立しません。

 

ナンピンで収益アップするための動画

 

動画ではナンピンで危険視するべき、予想外のアクシデントに関するする動画をご紹介します。

 

「FX大損・失敗|良いナンピンと悪いナンピンについて」

 

まとめ

 

FXは「貯蓄」ではありません。

 

お金を「運用」し「利益」を生み出す事を目的としています。

 

「利益」を上げるとは、少ない労力または時間でお金を増やす事です。

 

ということは、無限ナンピンという不特定の期間に渡って資金を据え置く事は、「運用」とは果たして言いづらいのが正直なところですね。

 

もし、このお金が自由に使えれば、他の通貨ペアで発生しているトレンドに乗る事が出来て、より大きな収益を得られる可能性があるからです。

 

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