FXで1000通貨のナンピンするなら外貨預金が有利?効果検証!

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前回記事から「ナンピン」という手法に関して、そのメリット・デメリット、FX手法など色々と取り上げてきています。

 

今回は外貨を取り扱う金融商品である「外貨預金」と「FX」に関して、「ナンピン」という手法を通してどちらが効果的に収益をアップさせる金融商品であるのかを検証します。

 

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●外貨預金でナンピンは可能?

 

FXで行うナンピンは、過去記事で何度か手法をお伝えしています。

 

 

そもそも今回テーマに取り上げた「外貨預金」で「ナンピン」という手法は利用可能なのでしょうか?

 

結果からお伝えすると、外貨預金で「ナンピン」を行う事は可能です。

 

簡単な方法だと、その都度口座を開設して預金を確保する方法があります。

 

個人が複数の銀行口座を所有する事は、別に違法行為ではありません。

 

例えば、10万円を資金にA銀行で「米ドル」の外貨預金を開設したとします。

 

この時は「1$=100円」だとすると、外貨預金の貯蓄額は下図の通りです。

 

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この後「1$=100円」から「1$=90円」へ価格が変動した場合。

 

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外貨預金は1円下がるごとに1万円下落しますから、預金は9万円となってしまいます。

 

その前の「1$=95円」時に10万円で外貨口座を開設します。

 

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ここから為替価格が回復に向かった場合、

 

『「1$=100円」時の10万円だけの外貨預金』を所有している場合と『「1$=100円」時の10万円+「1$=95円」時の10万円の外貨預金』の場合

 

収益が損害からプラスに回復する為替価格は、下記のグラフの様になります。

 

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「1$=98円」時にプラス1194円に転じる結果となりました。

 

理論的には、こうして追加で口座を開設することで「ナンピン」を実施する事が可能です。

 

この様に、その時々によって外貨預金の口座を新設して、預金を行えば見かけ上は「ナンピン」をしているのと同じ状況にする事が可能です。

 

下表は日本の主要銀行で取り扱っている「外貨預金」(2017年)の一覧です。

 

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取扱い通貨も銀行を選ばなければ種類も多く、これならば、近所の銀行へ行って口座を開設すれば手間も少ないですし、一見するとFXと同等または手軽に行えそうな気がします。

 

それに外貨預金の取扱銀行は知名度が高い大手銀行ですし、安心して預けられます。

 

となると、金融商品と別種となっている「外貨預金」と「FX」の違いとは何でしょう?

 

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●外貨預金とFXの違い

 

下記は「外貨預金とFXの相違点」を一覧表にあらわした表です。

 

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先に説明した取引手法だけですと同じに見えましたが、上表に示した様に「外貨預金」と「FX」はまったく別物の金融商品です。

 

●FXの1000通貨でのナンピン優位性を13項目に分けて検証!

 

さて、一覧表にして比較してみると、「外貨預金」のデメリットが際立ってきます。

 

ひとつずつ解説して行きましょう。

 

・取扱金融機関

 

「外貨預金は銀行」「FXは証券会社など」と商品を取り扱う金融機関もまったく違います。

 

「外貨預金」が1998年にあった外為法の改正によって一般市場に登場しました。

 

FXについても同時期に登場していたのですが、「預金」ではなく「証券」扱いであった事、更に一般に浸透する為には、インターネットの発展を待なければなりませんでした。

 

その為、一般的には外貨預金が先に浸透し、広く認知される結果となっています。

 

・取引方法

 

FXは「買い注文」「売り注文」と円安円高の両方向に対して適した注文を指定できます。

 

外貨預金は「買い注文」だけであり、先の例に示した「1$=100円から1$=90円」の様な「円高」では損害が発生する、または新規開設は不利益になります。

 

しかもFXではリアルタイムで対応する事が可能で、更には「両建て」なども可能です。

 

 

・取引レート

 

「外貨預金」では、銀行が午前中に発表したレートでその日の取引レートが決定されます。

 

確かに一日のレートが固定されていると、恩恵を受ける時には余裕があって良いのですが、不利益になる場合にはその日に出金させるには不利になります。

 

しかも、外貨預金では定期預金もある為、レートが悪い時に満期がきてしまう事もあります。

 

FXではリアルタイムにレートが変化し、即座の状況判断で対応する事が可能です。

 

ただ、FXには刻々と変化するレートに囚われて常に為替市場が気になる、ホジションしていないと損する気がするなどの弊害もあります。

 

・取り扱い通貨

 

先の外貨預金一覧表に示した様に、外貨預金では一部を除いて「米ドル」「ユーロ」などの主要通貨しか外貨預金として取り扱い出来ません。

 

それに対してFXでは、会社にも依りますが多種類のラインナップがされており、更にはリアルタイム注文というシステムと併用する事で大きなトレンドが発生した通貨を狙って取引する事が可能です。

 

・為替手数料

 

先の「相違表」でFXでは「無料」としていますが、「スプレッド」という実質手数料が存在します。

 

基本的に「米ドル/日本円(USD/JPY)」で、外貨預金は1円、FXでは0.3銭が基準ですね。

 

どちらも少額ですが、かならず減額される金額ですから少ない方が有利です。

 

特に最初で説明した「ナンピン」を仕掛けようと思った場合、明らかに手数料が低いFXの方が適しています。

 

・レバレッジ運用

 

FXではレバレッジという配当金の倍率をアップさせるシステムがあります。

 

外貨預金はそうしたレバレッジと同様のシステムはありません。

 

FXでは、少ない資金でもレバレッジが作用すると大きな利益を得ることが出来ます。

 

・取引可能時間

 

外貨預金は「預金」ですから、銀行の窓口が開いている時間しか対応して貰えません。

 

当然、銀行自体が休業している土・日曜日、祝日は取引不可能です。

 

FXでは、システムメンテナンス以外は24時間対応です。

 

土・日曜日は休業ですが、祝日は営業している場合があります。

 

祝日でも営業しているのは、祝日が「日本の祝日」であって他の国では「平日」で為替市場は平常日だからです。

 

・金利

 

外貨預金は金利が高く設定されていますが、やはり外貨預金は変動しますから、金利ではプラスでも損失分をカバーしきれない事が現実です。

 

FXでは、毎日支給される「スワップポイント」が発生します。

 

ただし、こちらも元金がマイナス成長している場合、その損失を補える程の金額は発生しません。

 

更にマイナスポイントも発生する可能性がある為、元金は増えているのにスワップポイントがマイナスで減額してしまう可能性があります。

 

・取引期限

 

外貨預金には定期預金の場合、満期が存在します。

 

期限が満期に到達すると、出金するか継続するかを選択する事になります。

 

FXにはそうした満期はありませんから、資金があれば継続してトレードする事が可能です。

 

・換金性

 

換金性については、どちらも大した違いはありません。

 

出金については、時間制限はありますが当日に出金可能です。

 

唯一違うのは、FXはネットでの出金処理が可能です。

 

・リスク

 

リスクについても、どちらにも存在して元本保証ではありません。

 

外貨預金に発生するリスクは、

 

・銀行から支払われる「金利」の変動
・為替価格の変動による元本割れ

 

FXの発生リスクは

 

・為替価格の変動による元本割れ

 

といった具合で、FXのほうがリスク項目としては少なく済みますね。

 

・リスク管理

 

リスク管理とは、上記のリスクに対してそれを最小限にする為にどう管理を行えるかを示します。

 

外貨預金に、我々が出来るリスク管理はありません。

 

それは、「外貨を購入して預金する」からですね。

 

FXでは、投資資金の管理や取引方法、為替市場の動向管理によって損失資金を少なく抑える事が可能です。

 

いかに資金の損失を少なくするかがFXの大事な項目です。

 

・資金の安全性

 

資金の安全性とは、投じている資金が何らかの理由で消失する危険性です。

 

例えば、銀行や証券会社の倒産による保護制度の有無

 

FXでは、投資家の資金を保護するように全額または一部信託保全が義務付けられています。

 

ですから、もし取引会社が倒産しても資金は返却されます。

 

外貨預金は貯金ですから、『ペイオフ(預金保護)』の対象となっている様に思いますが、実は対象外です。

 

ということは銀行が倒産した場合、外貨預金は返却されない可能性が非常に高いと考えられますね。

 

ただし、主要都市銀行などの大手であれば、倒産などのリスクは非常に低いと言えるでしょう。

 

しかし、1997年に発生した「山一証券・倒産」の様な事態が発生する可能性も無いとはいえません。

 

FX1000通貨のナンピンを比較検討するのに役立つ動画

 

今回の動画は「FX」と「外貨預金」さらに「外貨MMF」という金融商品についての違いを説明している動画です。

 

『FX・MMFなど外貨預金の比較を山根亜希子が解説』

 

●まとめ

 

「外貨預金」は「預金」という金融商品ですから、投資としては機動性に欠け長期に渡って利益を待つのが「外貨預金」です。

 

それに対してFXは「投資」であり、持っている資金を元手に利益を上げる事を目的としています。

 

長期的に寝かせても良い資金が潤沢に存在し、諸条件が整っているならば「外貨預金」が適していると言えます。

 

対してFXは少ない資金でも投資が可能で、本人が行動的に行動して資金を増やす事を目的としています。

 

更に外貨預金のような、資金を長期間寝かせて「期を待つ」運用も可能。

 

そう考えると、FX口座を開設する方が投資選択肢と運用のリスク管理の点で外貨預金よりも有利であるといえますね。

 

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